ABOUT

RE DESIGN
JAPANESE KIMONO

ストリートファッションとして、和服を再解釈する

VEDUTA(ヴェデュータ)は、和服をベースに、先端のトレンドデザイン、日本の伝統技術、現代のライフスタイルに適応した機能性を兼ね備えたアパレルブランドです。ストリートファッションとしての新しい和服スタイルを提案しています。

ブランド創設者であり、佐渡ヶ島出身のデザイナーである渡邉仁氏は、2018年にこの革新的なビジョンを持ってVEDUTAを立ち上げました。VEDUTAとはイタリア語で「景色」を意味し、「世界中の人々が自然に日本の着物を身に纏う"景色"を創り出したい」という想いが込められています。

渋谷のスクランブル交差点を、和服で闊歩する日本人の姿が当たり前になる景色を目指しています。かつての日本がそうだったように。

CONCEPT

TRADITION伝統

VEDUTAの和服コレクションは、日本の伝統工芸の精神や技術を、現代デザインに昇華させた作品です。私たちは、素材の選定から縫製、刺繍、プリントに至るまで、日本製にこだわり、岡山県の一級和裁士の手作業により、一着一着を丁寧に仕上げています。

また、日本全国の文化と伝統を継承する職人たちとのコラボレーションに取り組んでいます。有松の絞り染め師、佐渡ヶ島の書道家、石見神楽の面師、など、各地の伝統技術を持つ職人たちと共に、和服の新たな価値を創造しています。

VEDUTAは、これらの職人たちの技術や芸術性を取り入れ、伝統の再解釈を通じて、時代を超えた和服の美しさを表現しています。

TREND &
FUNCTIONALITY
トレンドと機能性

VEDUTAは、和服の新たな境地を切り開くために、伝統的なスタイルに革新的な要素を融合させています。例えば、ファスナー付きの浴衣、フード付きの羽織、ワイドパンツ型の袴、など、現代の生活様式に合わせた機能性を考慮しています。これにより、着物はただの伝統衣装ではなく、日常生活で快適に着用できるストリートファッションへと進化しています。さらに、私たちはジャージ、スウェット、シフォンなどの動きやすくて軽い素材を採用しています。これらの洋服で馴染み深い素材の使用により、和服のモダンなストリートファッション化を実現しています。

VEDUTAは、伝統の職人だけでなく、現代の日本文化を牽引する若手のクリエイターたちとも積極的にコラボレーションをしています。HIP HOP MC、アニメーター、油絵画家、YouTuberなど、様々な分野のアーティストたちとの共同作業を通じ、和服に新しい息吹を吹き込んでいます。このような多角的なアプローチにより、VEDUTAは日本の伝統を尊重しつつも、新しい時代のファッションを創造しているのです。

PHILOSOPHY哲学

VEDUTAは、単に美しい衣服を創造するだけではなく、それぞれの一着が意味を持つ服―「意服」でありたいと考えます。私たちは、服が単なる外見の飾りではなく、その人の内面や哲学を表現する手段であると信じています。個々人が自分自身の価値観に基づいて考え、行動する自立心を尊重します。

また、さまざまな価値観を受け入れ、それを自由に表現する多様性の重要性を理解しています。私たちが目指すのは、画一化されたモノクロの世界ではなく、個人が自己を輝かせることができる多彩な景色なのです。

DESIGNER

MASASHI WATANABE渡邉 仁

1986年。新潟県佐渡ヶ島生まれ。

日本海に浮かぶその孤島は、かつて京の華やぎから離れ、政争に翻弄された皇族や貴族たちの避難所となった地。隔絶された美しさの中で、独自の文化を育むと共に、時を超えて変わることのない豊かな自然の色は、彼の眼に鮮やかに焼きついた。幼き日々は、波の音と共に過ぎたが、2008年、彼は海の遥か彼方、ファッションと芸術の聖地パリ、ミラノへ向かった。これらの都市で、多くの工房やメゾンを巡り、その地の人々が持つブランドや文化への深い誇り、愛国心の炎に触れた事で、10年後に、和服を再解釈したアパレルブランドを立ち上げる事を決意する。

「自分とは何か、日本人とは何か」という問いを抱え、時に甘美な喜びを、時に悲哀の影を彼の心に落としながら、自らのアイデンティティを模索し続けた。心の奥底に宿る歴史への思索と、創造と破壊に対する恐れを知らぬ好奇心、そして、変化への寛容さから生まれる独特の視点が、創作の源泉となった。

そして、あれから10年後の2018年。彼は、日本人の誇り、失われた独立性と多様性を呼び覚ますために、VEDUTAを世に送り出した。深い思索と経験の融合から生まれた、彼の心の風景―VEDUTA(イタリア語で「景色」)を具現化したものである。それは、ただの衣服ではなく、それぞれの着る人の個性と哲学を映し出す鏡として、新たな時代の幕開けを告げたのであった。

BIOGRAPHY